発行2003年11月09日
NO,21

海水温上昇が原因、南極の棚氷の崩壊 -2003/11/04-

南極で相次いでいる棚氷の大規模な崩壊は、周辺の海水温度の上昇によって氷の底部が解けたことが原因とする解析結果を、英ケンブリッジ大やアルゼンチンの研究チームが31日付の米科学誌サイエンスに発表した。棚氷の崩壊は近年の地球温暖化傾向が原因との見方が強いが、直接の関連を示すデータは少なかった。研究チームは「今のペースで温暖化が進めば、南極の氷の減少はさらに激しくなるだろう」と警告した。同大学のアンドルー・シェパード博士らは、1995年と2002年に大規模な氷の崩壊が起こったラルセン棚氷について、1992―2001年の人工衛星のデータなどを解析。残っている棚氷の標高が最大で年間27cmのペースで低くなっていることを確認した。
氷の減少は棚氷の先端部ほど激しく、気象や海水温度、海流などの解析結果から、温度の高い海水の流入によって氷の底部が解けていることが原因と考えられた。研究チームは、2回の崩壊は、氷が薄くなって割れ目ができたためとみている。

2003.10.30 共同通信

北極域の気温が急上昇―世界の気象に影響も -2003/10/27-

北極圏のほぼ全域で過去20年間に気温が急激に上昇し、世界各地の気象にまでも影響を与えている可能性があるとの人工衛星による観測結果を、23日、米航空宇宙局(NASA)の研究グループが発表した。大気中の二酸化炭素の増加が原因である可能性が高く、気温上昇の結果、海氷が溶けて海水の温度が上がり、これがさらに気温上昇を加速するという悪循環が、発生していることも考えられるとしている。NASAのゴダード宇宙飛行センターのジェセフィーノ・コミソ博士らは、1981年から2001年までの北極圏の気温に関する人工衛星のデータを解析。夏の平均気温が10年間で1.22度のペースで高くなっていることを突き止めた。これは、過去100年間の温度上昇の8倍だった。温度上昇の結果、北極域の海を覆う海氷の面積が縮小して2002年に過去最小を記録。海流や周辺の気圧配置も変化して、世界的な気候変動を招いている可能性が高いという。コミソ博士らは記者会見で「気温上昇の幅は、自然の変動の幅を大きく上回っている」と指摘。温度上昇が、大気中の二酸化炭素濃度の上昇など、人間活動の結果である可能性を示唆した。

2003.10.24 共同通信

北極圏で最大の、氷床が崩壊流出、米大グループ観測 -2003/09/30-

カナダにある、北極圏最大の氷床が2つに割れ、一部がバラバラになって海に流れ出していることが、カナダ・ラバル大と米・アラスカ大のグループの観測で26日までに明らかになった。北極圏で目立っている温暖化傾向が原因だという。研究グループのマーチン・ジェフェリーズ・アラスカ大教授は「氷床の崩壊によって、近くの湖に海水が流入、貴重な生態系が破壊されてしまった」と指摘している。この氷床は、カナダ北部のエルズミア島にあるワードハント氷床。全体の面積が443平方kmで、北極圏で最大とされている。人工衛星画像と現地調査を基にした研究グループの解析では、この氷床には2000年ごろから大きな亀裂が生じた。02年には亀裂がさらに大きくなって氷床自体が2つに割れ、一部が小さな破片となって海に流れ出した。流出した氷の面積は約25平方kmと推定され、今後、さらに増えるとみられている。氷床の陸地側には、淡水や汽水を含む、珍しい極域の湖が形成され、他では報告例がほとんどないプランクトンなどが確認されていたが、氷床の崩壊によって、湖に海水が流れ込み、貴重な生態系はほとんど消失したという。         2003.09.27 日本経済新聞

高水温の影響でワカメの生長が悪いと心配

 

○ 横須賀市東部漁協のワカメ養殖漁業者は、高水温の影響でワカメの生長が悪いと心配 しています

11月上中旬に親綱に種刺ししたですが種刺し後の生長が悪く、中には芽落 ちす るものもあるそうです。再度刺し直すにも種糸が不足しており鳴門から仕入れた方も いま した。 走水大津支所、金沢支所のノリ養殖業者も、高水温の影響によると思われる赤ぐされ や生 長の遅さにより、思ったように生産できていないようです。品質も味がいまいちで硬 いそ うです。11月第1回目の入札では、有明の不漁での高値を期待したのですが、高値 は付 きませんでした。
 生長の遅いところに、水面下ではボラの食害にあい、そろそろヒドリガモの来遊して きそうで大変な年になりそうです。唯一の期待は、平成5年の冬から春にかけての史上最 高の 生産をあげた年と気候変動が似ていることです。

 

     1115 先月末、藤沢市漁協の堀川網さんのしらす船曳網に越前クラゲと思われる巨大なクラゲが1個体入り、カツオダル(青い大ダル)が一杯になるほどの大きさで70kg以上あったのではないかとのことです。話題の越前クラゲが相模湾にも入ってきているのでしょうか。

 

農林水産環境展に出展!!

            今年は、うわさの「人工コンブ」を中心に展示しましたところ、多くの方々の関心を呼びました。

           この「人工コンブ」は長崎を中心に広がり始めて

います。NHKで放映された映像が事務局にありま

す。ご希望の方はご連絡を下さい。

環境展開催中に会員が3名増えました。

 

 

夢ワカメワークショップ開催!

 

11月22日(土)横浜・日本丸脇にて無事、夢ワカメワークショップがスタートしました。たくさんの子どもたちと、種糸の設置が終わりました。

                                                                      

 

 

 

夢ワカメワークショップ    夢ワカメワークショップ      農林水産環境展