◆今回は、当協会のモデル現場である長崎県壱岐東部漁業協同組合の 「海の森づくり」の取り組みをご紹介します。
壱岐東部漁協のコンブの栽培は、2002年5月に熊本県御所浦漁協の見学旅行に参加してコンブが南の海ですくすくと育っているのを見て、これは壱岐でもやれると考え、その年12月に、100mのコンブ種糸を青森市水産指導センターから取り寄せ、沖出ししたのが始まりです。その時に、いろいろな試験をしました。翌2003年5月には、1.4トンを清算し、2004年は100mの種糸から1.3トン、2005年には、1,000mの種糸から30トンの生産を上げ、この4月に収穫したものを長崎県大村市で開催された「海の森づくり第1回こんぶサミットin
おおむら」で披露しました。2005年11-12月に、松田惠明教授と一緒に、漁協の担当者5名が種糸を生産している青森市水産指導センター、南茅部漁協栽培漁業センターを見学し、海の森づくり推進協会の会員で、コンブだけでアワビを養殖している函館市当別の里村幸喜智氏を伺い貴重な話を伺いました。
第4回目に当るその年は、10,000mのコンブ種糸を取り寄せ、大々的に栽培し100トン以上の収穫をしました。また、2005年秋には、当協会会員の堀田健治先生が開発され、韓国の東成海洋開発株式会社が取り扱っている硫酸鉄と珪酸を主体として海洋施肥材の試験もいたしました。以下は2005-2006年にかけて取った写真集です。(2006年11月 浦田俊信) |